【1月】

　新春を迎えて

　あけましておめでとうございます。ご家族お揃いで輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
　昨年は新型コロナウイルス感染症が地球規模で拡大し、未だに収束の兆しが見えない状況が続いています。引き続き「新しい生活様式」による感染症防止の徹底をしていただき、健やかな一年をお過ごしください。
　町といたしましては、地域経済を支えるために緊急経済対策事業を展開しており、新型コロナウイルス感染症に負けない東吾妻町を目指しています。

　上信自動車道の箱島～金井ＩＣ間7.2kmが昨年の6月7日に開通いたしました。スムーズで安全な通行ができる快適な高規格道路です。町内各地で建設工事が行われており、早期の完成に向けて関連する事業に、引き続き取り組んでまいります。
　中学校統合により廃校となった4中学校の跡地利用として、残っていました太田中学校跡地は吾妻広域消防本部・東部消防署へと生まれ変わり、吾妻郡の中心防災拠点として6月から本格稼働しています。
　9月12日、八ッ場ダム直下の吾妻線廃線敷を利用した吾妻峡レールバイク「アガッタン」のオープン式典を挙行し、山本一太県知事、小渕優子衆議院議員、萩原渉県議会議長の皆さまにご臨席を賜りました。以来、美しい吾妻渓谷や日本一短かった「樽沢トンネル」をお楽しみいただけることから、遠方からの多くの皆さまで賑わっています。
　また、八ッ場ダムの工事で使われていた「大柏木川原湯トンネル」が完成し、12月18日に一般供用となりました。高崎市方面から坂上地区を経由して、川原湯や草津温泉方面に向かう新たなルートが誕生し、地域の振興と発展が期待されます。
　八ッ場ダム工事で使用した骨材プラントヤード跡地が大柏木川原湯トンネル近くにございます。ここに吾妻郡全域の一般廃棄物処理場の建設に向けて、一部事務組合「吾妻環境施設組合」を設立し、手続きを開始しました。現在郡内3カ所に点在する処理場を1カ所に集約し、効率化、省力化を図り、環境に優しい施設を目指します。
　坂上地区をモデルとした路線バスとスクールバスを連携させた新たなバス輸送サービスを小中学校の冬季休業明けから開始いたします。小中学生は無料とし、そのほかの利用者にはお得な回数券を販売するほか、高校生や高齢者を対象に利用しやすいフリーパス券も販売します。多くの皆さまのご利用をお願いいたします。
　旧役場庁舎は現在解体工事中ですが、跡地利用については地域の皆さまのご意見や、包括連携協定を締結している東洋大学の協力をいただき、ＪＲ吾妻線群馬原町駅と一体的に地域活性化施設の建設を再整備計画に基づき実施していきます。
　上信自動車道植栗・中之条ＩＣは、我が町、中之条町、高山村の皆さまが利用する重要なＩＣです。ここにＪＲ高速バスの停留所を備えたパークアンドライド駐車場を整備し、マイカーからバスに乗り換えて、バスタ新宿や草津温泉に向かうターミナルの建設を群馬県と連携して計画しています。

　令和3年の年頭にあたり、これからも町民皆さまの心に寄り添い、議会と連携しながら職員の力を結集し、東吾妻町第2次総合計画「住民が誇りを持って暮らすまち」の実現に向けて、ワンチームで町政に邁進いたします。
　結びに、本年が皆さまにとりまして健康で幸多き年であることを心から祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

東吾妻町長　中澤恒喜