農業者年金について
平成14年1月からスタートした新たな農業者年金制度は、農業者のための年金制度です。この制度は、農業者の老後の生活の安定と福祉の向上に加え、保険料助成を通じて担い手を確保するという目的をあわせ持つ少子・高齢化に対応した政策年金として生まれ変わりました。
○ 農業者の方なら広く加入できます。
国民年金の第1号被保険者で、年間60日以上農業に従事する60歳未満の人はだれでも加入できます。
農地を持っていない農業者や、配偶者や後継者などの家族従事者も加入できます。脱退は自由です。脱退一時金は支給されませんが、加入期間にかかわらず、それまでに支払った保険料は将来、年金として受け取れます。
旧制度(平成13年12月まで)の加入者で特例脱退した人も、60歳未満であれば加入できます。国民年金の第1号被保険者で、年間60日以上農業に従事する60歳未満の人はだれでも加入できます。
○ 少子高齢化時代に強い年金です。
自分が積み立てた保険料とその運用実績により将来受け取る年金額が決まる積立方式(確定拠出型)の年金です。加入者・受給者の数に左右されにくい安定した年金制度で、運用利回りの状況などで保険料が引き上げられることもありません。
保険料など年金資産は、農業者年金基金が安定かつ効率的な運用を行い、平成14年度から18年度の5年間の平均利回りは年3.45%です。また、毎年6月末までに「付利通知」で個人ごとの積立・運用状況をお知らせいたします。
○ 保険料の額は自由に決められます。
自分が必要とする年金額の目標に向けて、自分で保険料を決められます(月額2万円から6万7千円までの間で千円単位で自由に選択)。農業経営の状況や老後設計に応じて、いつでも見直すことができます。
○ 終身年金で80歳までの保証付きです。
年金は生涯支給されます。仮に加入者・受給者が80歳前に亡くなった場合でも、死亡した翌月から80歳までに受け取れるはずであった農業者老齢年金の現在価値に相当する額が、死亡一時金として遺族に支給されます。
○ 公的年金ならではの税制上の優遇措置があります。
支払った保険料は、全額(年額12万円~80万4千円)が社会保険料の控除の対象となります。また、保険料などの年金資産の運用益は非課税です。さらに、将来受け取る農業者年金は、公的年金等控除の対象となり、65歳以上の方であれば、公的年金等の合計額が120万円までは全額非課税となります
○ 農業の担い手には、国の施策支援(保険料の国庫補助)があります。
認定農業者で青色申告をしているなど、農業の担い手となる方には、国から月額最高1万円の保険料補助があります。
◎ 保険料補助は次の3つの要件を満たす方が受けられます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◎ 最長20年間、保険料補助が受けられます。
◎ 国庫補助額も自分の年金として受け取れます。 国庫補助額とその運用益は、個人ごとに積み立てられ、原則65歳から特例付加年金として受給できます。 |
○ 現況届けについて
現況届とは・・農業者年金を受給している者が生存しているかどうか、また、経営移譲年金にあたっては農業再開や農地等の返還がなされていないかどうかを確認するための届出です。(用紙は、毎年5月頃に農業者年金基金より直接各人へ送付されます。)
農業者年金を受給されている方については、本人が署名の上、毎年6月30日までに現況届を直接農業委員会に提出してくださいますようお願いします。現況届の提出がないと年金の支払いが差止めとなりますのでご注意ください。
詳しくは、独立行政法人農業者年金基金のホームページをご覧ください。
お問い合わせ先
農林課 農業委員会事務局
電話番号: 0279-68-2111